今回は、リフォーム中の暮らしについて振り返っていきますね。
その前に、私にとっての心地よい暮らしについて語っておきます。
25年住んだ実家での暮らしが基準
私は、大学生活の4年間以外は実家暮らしです。
く3世代同居で祖父がほとんど家にいたので、家族の声や生活音が常にする家に育ちました。
しかも、うるさいけど飛行機の音もしょっちゅうする地域。
実家は思いっきり木造の日本家屋。古くて庭も大きい家でした。
セミの声とか鳥の声とか、外の音もたくさんある世界です。
結婚してからのアパート暮らしでは、旦那さんがいない時間の無音がホントに嫌いでした。
大学時代も、帰ったらすぐテレビをつけたり、音楽をかけたりしてました。
受験勉強も、図書館とか静かな場所よりも、吹奏楽部の後輩たちの練習で音が聞こえる放課後の教室の方が集中できました。
とにかく、静かな環境って、全然落ち着かないんです。
アパートの庭や緑のないところも、病院のような模様のない白く四角い殺風景な壁や天井の部屋も苦手でした。実家の天井は本物の木で木目や意匠があったので。
アパートに暮らしてみてから分かったことですけどね。
そんなわけで、音のある暮らし、人の気配がする暮らしは、全然苦じゃないんです。
だから、工事中はいろんな人が出入りしてくれるので、むしろちょっと楽しかったくらいです😊
知り合いと話してて、リフォームの話題が出たときに、「私もリフォームしたことあるけど、毎日家族じゃない人がくるからしんどかったなぁ」という方がいました。
それを聞いて初めて、自分には全然苦じゃないことに気づきました。
そんな私の工事期間の暮らしを振り返っていきます。
工事のスケジュール
今回は、家の外の工事と、家の中の工事がありました。
職人さん以外にリフォーム会社の現場担当者さんも時々来るので、昼間は家の前は車だらけになります。
一度にたくさん停められないし、工事の工程もあるので、概ね業者さん毎に来るようなスケジュールでした。
施主としては、少しでも短い期間で終わればいいと思うし、作業だけで見ればかっつめられなくもないように感じたけれど、いろんな人が関わっていくので、工事のスケジュールには、いろんなことが影響するんだなぁとわかりました。
では次は、いよいよ工事中の暮らしです。
①足場のある暮らし(雨樋工事)
初期の工事は、雨樋の総入れ替えだったので、家丸ごとが足場で包まれていました。
・景色が変わる
だいぶ暗くなるのかなと思ったら、案外そうでもなく、外からは見えないけど、中からは見えるので、閉塞感はあまりありませんでした。
足場を組む日と解体する日は、結構大きい音がします。たまたま予定がありほぼ不在にしてたので気になりませんでした。
家にいた時間帯もあって、資材の出し入れで駐車場の車をどかす必要はありましたが、家の前は車がすれ違える幅の道路なので、さほど困りませんでした。
・庭と駐車場が狭くなる
事前に聞いてたけど、やってから実感が湧いてきたのが、庭と駐車場が狭くなること。
当たり前なんですけど、家が一周り大きくなるような感じなので、いつも停めてたようには車が止められないんですね。
まぁ、近所の人から見ても足場を組んで明らかに工事中だし、近所との仲もありがたいことに悪くないので、多少道路に出るときがあってもなんとかなりました。
・雨樋工事の音は家の中でも聞こえる
雨樋の工事中は、足場を歩く音やビス留めの音などがするので、家の中にいても、今日はこの辺りをやってるんだなぁとかを感じる具合です。
職人さんは一人で来てたので、黙々とお仕事されていました。職人さんが来たときと帰る時、私が外出するときに声を掛け合うくらいです。
家の外での作業だし、暮らしも変わらないので、あまり困ることはなかったです。
②内窓工事中の暮らし
次は、家の中の工事ですね。
・内窓工事はとにかく早い
窓は6箇所ありました。作業前に資材が届いているので、取り付けは全ての箇所で1日だけでした。
職人さんは一人で来て、ちゃっちゃちゃっちゃと窓を新しくしていきます。
内窓工事のところは、作業スペースが取れれば十分な感じだったので、部屋の中のものは概ねそのまま。
作業の邪魔にならないようにと、壊れたりしたら嫌なものは、部屋のすみに集めておきました。
騒音というほどのことはなく、ビス留めの音がするくらいです。
サッシをつけていくのは、木の工事のようにたくさんゴミが出るわけでもないし、隣の部屋にいても音も全然余裕です。
こんなに早く終わるんだと驚きました。
・ペアガラスは内窓よりは時間がかかる
ペアガラスの窓は、枠から変わるので、内窓よりは時間がかかる作業でした。
一つは周辺の解体もあったので、工事音はまぁまぁありました。
窓が一旦なくなって、新しくつくわけなので、天気の良い日じゃないときっと寒かったり、雨が入ったりします。
今回は6月でしたが、暑い日の作業で、むしろ暑さが大変そうでした。
ここまでは、中で暮らす分にはさほど影響もない期間でした。
③耐震工事中の暮らし
・モノを寄せて暮らせる場所で暮らす
耐震工事は、壁を開ける工事なので、前半と後半とで部屋を空っぽにして、家の中で引越しする暮らしでした。
これはかなり、非日常の暮らしでしたね。
うちの場合は、キッチンや風呂場など生活に欠かせない箇所の工事がなかったのと、暮らせるスペースを確保できたので、暮らしながらのリフォームでした。
最悪、暮らしにくければ、実家に世話になるという選択肢もあったので、アパートを借りたりする必要はなかったです。
我が家は2階建てで、基本的に平家のように暮らしています。
日頃から、どうしても不要なものや季節のもので、しまいきれないものは2階においていたので、割と2階にスペースがありました。
そんなわけで、「工事期間中に使わないもの」を判別基準に2階へモノを避難しました。
それから、「万が一でも壊れたら困るもの」「貴重品など、人が出入りする場所に置きたくないもの」「1階に置ききれなくなるもの」も移動しました。
この判別と移動のついでに、たくさん断捨離したわけです。
押し入れなどのものを出してるので、家の中ってモノがかなりありましたね。
工事後にまた下ろすのも大変です。しかも私は妊婦。自分が率先して動ける状態ではなかったんですね。でも、旦那さんはモノが少ない人なので、私のものがほとんど。
リフォーム業者さんも手伝ってくれるとの事でしたが、自分のものだし、何かあっても心配なので、私は出来るだけ身内でやりたいなぁと考えてました。
そんなわけで、手伝ってくれることになったのは、60を過ぎた両親と旦那さん。そんな状況なので、重たいものは最小限にしました。
・前半は広々2部屋づかい
前半は、暮らしスペースとして、8畳間が2部屋使えたので、客間をリビングに、寝室はそのままでと、広さも十分であまり困らなかったです。
ただ、その部屋とキッチンやお風呂とは離れていて廊下が養生されていたのは少しだけ不便でした。
木くずなども出るので、スリッパを置いて対応しました。
元々はリビングのローテーブルで食事してたので、工事中もそのテーブルがある暮らしスペースで食事するつもりでした。
だけど、キッチンと隣接していない部屋に、スリッパを履き替えて運ぶのがやりづらくて、結局キッチンで食べるようになりました。
意外とそれが定着して、今もそのままです。
・後半は1部屋でやりくり
後半は、狭い方の部屋に暮らして、広い方が工事です。
工事するのは床の間と押し入れ2箇所だけですが、資材置き場や作業スペースも必要なので、すべてのものを廊下や別部屋に出しました。
元々リビングにしていた8畳間1部屋での暮らしは、少しだけアパート暮らしの時にもどったような感覚でした。
部屋の壁には全て何か置いてある状態で、布団を敷けるギリギリの広さ。
この期間中に日常で使わないものは、廊下に残せるものは残して、選び抜かれたスタメンだけで暮らすという練習ができました。
こんなことでもないと、家中の荷物を点検することってないですね。
今のところ、当面引っ越す予定はないので、これからは物を吟味して暮らしを見直すことを定期的にやっていこうと心に誓いました。
実家が何十年分も溜め込む家で、今年大断捨離してるのを見てて尚更そう思いました。
子供の成長でも、生活に必要なスタメンって変わりますからね。
・職人さんたちと過ごす日々
耐震工事はざっくりと、大工工事→クロスやさん→電気工事という流れです。
ゾーンを分けて進めていたのですが、それぞれで、クロスと電気は1日ずつ。大工工事が数日〜1週間の作業でした。
日曜日はお休み。職人さんの日程の都合で途中にもお休みが入ったりしました。
我が家は何日までに仕上げてくれーという状況ではなかったので、期間が多少長くなるのは問題なかったです。
耐震工事全体で1ヶ月ほどでした。
気さくで腕のある熟年大工さんだったので、合間にちょこちょことお話させてもらって会話も楽しかったです。
1日限りのご縁じゃなくて、何日も顔を合わせるので、無愛想よりいいですよね😊もちろん、1日限りの人もご機嫌さんでしたけど👍
別の部屋にいても、作業中に同じ家の空間をシェアすることになるので、どの業者さんでも、少しは雑談的な軽い会話をして、場の雰囲気を緩めるように心がけてました。
その方が、確認とか何かの時に声をかけてもらいやすいし、円滑かなと。
・工事現場と2歳児
毎日いろんな職人さんがくるので、今日は何屋さん?工事してるの?と息子は楽しそうでした😊
見たことのない機械に、たくさんの木材、養生されていつもと違う家の雰囲気。
環境の変化に戸惑うタイプのコではなかったので、子どもの暮らしの環境としての困りごととまではなりませんでした。
スリッパゾーンを、裸足のまま歩いていってしまうこともありましたが、「養生の緑色のところはスリッパのところだよ」と繰り返しているうちに、割と守ってくれるようになりました。
スリッパをはけば工事現場見学ができる!脱いだら強制退出と、メリハリをつけて関わっていたので、2歳ながらになんとなく伝わってました。まぁ、駄々をこねる日ももちろんあるけれど。
工事が終わってもしばらくは、今日は大工さん来ないの?とか、工事ある?と息子に聞かれてました。
真似っこ大好き2歳なので、遊びの中にも大工工事が出てくるようになりました。
これまでは工事の絵本でしたが、今回のリフォームで、目で見て、音で聴いて、木材の匂いに包まれて、リアルな経験をできたのは、これはこれでよかったかなって思ってます。
ふりかえり
私自身が現場好きなので、楽しく過ごせた工事期間でした。終わった今はちょっと寂しいくらい。
ちょうどコロナと妊娠とで、お友達やお仕事での人の出入りや交流は少なかったので、気も紛れました。
そして何より、より良くなっていくための投資したリフォーム時間なので、完成を楽しみにワクワクして待てました。
息子が幼稚園に行っているうちに、完成後の収納計画を一人妄想会議したり、断捨離をしたりと、やることは結構あったので充実してました。
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